受験百景(予備校講師のブログ)

「受験」や「入試問題」に関係する話、日々の雑感を様々な視点から書きます。備忘録も兼ねていますので、くだらない話もあるかもしれません。

横浜国立大学、2次試験を行わないことを決定(個人的に横浜国立大学は嫌い)

 

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横浜国立大学から、令和3年度の「入学者選抜要項」が発表されました。

 

新型コロナウイルス感染症対策として

 

「2次試験を実施しない」

 

という驚きの内容でした。

 

つまり、横浜国立大学の合否は「共通テスト」だけで合否が決まるということです。

 

配点は変更されませんが、本来の2次試験の得点はすべて共通テストで代替することになっています。

 

例えば、経済学部は

 

〈共通テスト〉

国語:200点

地歴公民:200点

数学:200点

理科:100点

外国語:200点

〈2次試験〉

数学:600点

外国語:600点

 

という配点ですが、2次試験の数学と外国語が「共通テスト」で代替されることになり

 

〈共通テスト〉

国語:200点

地歴公民:200点

数学:800点

理科:100点

外国語:800点

 

に変更されることになります。

 

横浜国立大学志望者は、従来であれば2次試験対策に割いていた時間をすべて共通テスト対策に使うのでしょう。

 

また、理工学部では、2次試験を実施しないことに伴い「数学Ⅲ」が不要になります。

(共通テストには、「数学Ⅲ」が存在しない。)

 

横浜国立大学一本の人は、この段階で「数学Ⅲ」を捨てることになります。

 

私大を併願するという人は判断が難しいところです。

 

第2志望以下の受験のために「数学Ⅲ」を勉強するというのはあまりに負担が大きいです。

 

「数学Ⅲ」が不要な理系学部を受験する、共通テスト利用入試で滑り止めを抑える、というのが現実的でしょうか。

 

どの学部を受験するにしても、勉強の方針を大きく変えなければならないでしょう。

 

不安な受験生は、信頼できる大人に相談しましょう。

 

個人的には、横浜国立大学にあまり良い印象を持っていませんでしたが、この対応でそれが決定的になりました。

 

「採点基準は予備校の模試と変わらない。」と言う教授もいました。

(予備校の模試の採点を本当に知っているのか?)

 

「(数学で)最大値を求めよという出題に対して、最大値のみ答えた場合は当然減点。最大値をとる値が必要。」というおかしなことを言う教授もいました。

 

今回の件で、横浜国立大学もついにここまで堕ちたか…と感じました。

 

駅から遠いこともあり(これは関係ないか)、あまりオススメはしない大学です。

 

 

 

 

 

詳細は横浜国立大学から発表された資料で確認してください。

www.ynu.ac.jp

 

 

 

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