受験百景(予備校講師のブログ)

「受験」や「入試問題」に関係する話、日々の雑感を様々な視点から書きます。備忘録も兼ねていますので、くだらない話もあるかもしれません。

東大進学塾エミール、なくなる!?

 

 

駿台グループの中に「東大進学塾エミール」という塾があります。

 

駿台予備学校よりもレベルの高いことを扱い、東大合格を目指す塾ですが、意外と知られていません。知る人ぞ知る塾です。

 

中学3年間で高校2年生までの範囲を学習するというカリキュラムで、本体の駿台予備学校よりもかなり早い進度です。

 

このエミールが「新年度生徒募集について」という発表をしていました。

 

www.sundai-net.jp

 

 

以下に引用します。

 

2021年4月、東大進学塾エミールは進化します。

 

中学生クラスは、駿台中学部 大学受験コースにて、大学入試の基礎を徹底的に鍛えます。

 

そして、高校生クラスは駿台予備学校 高校生クラス(現役フロンティア)にて新しいカリキュラムのもと東大現役合格を目指します。

 

新高1・2はエクストラ英語・理系数学を、新高3はエクストラ・エミール東大英語・理系数学・文系数学・国語クラスを設置いたします。

 

新年度の生徒募集につきましては、「東大進学塾エミール」にお問い合わせいただき、案内書等を準備出来次第送付させていただきます。

  

なお中学生クラスにつきましては、新年度からの新規募集は行いません。

 

駿台中学部の同内容コースをご案内させていただきます。

 

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ということで、エミールはなくなってしまうようです。

 

中学生クラスは駿台中学部に統合することで完全になくなり、高校生クラスは駿台予備学校の中に「高1エクストラ英語・理系数学」「高2エクストラ英語・理系数学」「高3エクストラ・エミール東大英語・理系数学・文系数学・国語」を設置することにより、発展解消していくようです。

 

現在、駿台の東日本地区には

 

スーパーαコース

スーパーコース

スタンダードコース

ベーシック・スタンダードコース

 

の4つのクラスが設置されていますが、ここに「エクストラ」が加わるということでしょう。

 

関西ではすでに「エクストラ」が設置されていて、スーパーαよりも上のクラスという位置づけなので、東日本でもそのような扱いになるのでしょうか。

 

 

 

 

 

エミールの特徴の1つに指定校制があります。

 

エミールが指定した中学校・高校の生徒しか入塾できないという制度です。

 

以下の学校が指定校に選ばれています。

 

麻布・桜蔭・海城・開成・駒場東邦渋谷教育学園幕張・女子学院・聖光学院・筑波大附属・筑波大附属駒場・豊島岡女子・雙葉・武蔵

 

エクストラになったときに、この指定校制が残るのかは現在のところ不明です。

(高3のクラス名称にだけ「エミール」と付いているので、高3だけに適用されるのか?)

 

詳細はこれから発表されるのでしょう。

 

最近は、なくなっていく塾や予備校が多く、少し寂しいですね。