駿台、前期すべてが映像授業に!(首都圏)
本日、駿台予備学校から重大な発表がありました。
以下に発表内容を引用します。
【首都圏】駿台2020年度通常授業について(4/29 18:00時点)
2020年度校内生の皆様にご連絡いたします。
前期・1学期の対面授業を5/7から開講として準備を進めてまいりましたが、新型コロナウイルスは依然として終息する傾向が見られません。校内生の健康と安全を最優先に考え、既に配信しております授業も含めて、前期・1学期の授業を映像配信に切り替えて実施させていただきます。
今後は映像授業と共に、全ての校内生に駿台のICTサポートを最大限に活用した「AI最先端学習教材 atama+」を提供し、更には、自宅学習時の疑問点を個別に質問し、解決できる「スポット指導オンラインシステム manabo」によりサポート体制を強化いたします。
詳細は、駿台生マイページにてご確認ください。
なお、授業運営等に変更が生じる場合は、改めて駿台生マイページでお知らせいたします。
なんと、前期の授業すべてが映像配信になります!
これは本年度の受験に大きな影響を与えるのではないでしょうか。
多くの受験生がわざわざ駿台を選んでいる理由として、「対面授業」があげられます。
映像授業中心の塾をあえて選ばないのです。
映像授業は相当な力がないと使いこなすことは難しいでしょう。
「きれいな教室が用意されて、座っていれば授業が聞ける」ことはないのです。
自分で集中できる環境を作る、スケジュール管理をするなど、今までは予備校や塾がやってくれていたことをすべて自分でやる必要があります。
そもそも、これらをできない受験生も多いですし、できたとしても余計な労力を使うことになるのです。
自習室の利用も禁止されています。
自習室と同じだけの環境を自分で作るのはかなり大変です。
勉強に割くべき労力(体力や精神力など)をそこに使わざるを得ないのです。
だから、並んでまで自習室を使っていたのです。
意外と上位の受験生にも影響すると思います。東大受験生でも自習室を使わないと集中して勉強できない人がたくさんいます。
早期から勉強していて現段階で十分な実力を備えている人にとっては、イージーな入試になるでしょう。
一方で、高3になってから、浪人してから、遅れを取り返そうとしていた人にとっては、相当大変な入試になりそうです。挽回することを可能にする環境が普段より少ないので。
今まではお金を払って手に入れていた有利な環境が使えない状況では、意外なライバルが出現するかもしれません。
都市圏ではお金を投資してある種の「ドーピング」のように学力を上げていたかもしれません。
同じ土俵で、その「ドーピング」なしで戦っていた人たちもいるのです。
今年は地方の受験生が難関校に合格しやすくなるでしょう。(出願者数などの条件が同じであれば)
都市圏の受験生はお金を払って何とかしていた部分を、自分の力で対応していく必要に迫られています。
今の受験生には高いレベルの勉強が求められています。
いつもと違う状況においては、真の実力が試されることになります。
ある人の言葉を借りれば、「逆境は無能と有能を炙り出す」のです。
以上、雑感でした。