受験百景(予備校講師のブログ)

英語や数学や国語を教えています。「受験」や「入試問題」に関係する話、日々の雑感を様々な視点から書きます。備忘録も兼ねていますので、くだらない話もあるかもしれません。「鉄道」と「投資」にも興味があります。

私立大医学部、新型コロナウイルスへの対応

 

 

今年度の各大学の入試における対応(新型コロナウイルスへの対応)が出そろってきました。

 

文部科学省は「令和3年度大学入学者選抜実施要項」において以下の要請をしています。

 

入試日程の変更に不安を有する多くの高校現場の意向を踏まえ、試験日程は当初予定通り実施。 その上で、高校の約3割が受験生の不安解消等のため入試日程の後ろ倒しを求めていることを十分に踏まえ対応。

● 共通テストの追試験を活用した選択肢確保、個別学力検査での受験機会の確保

(追試験の設定。追加の受験料を徴収せずに、別日程での受験に振替。)

※国公私立大学すべてにいずれかを必ず実施することを要請し、実施予定大学を文部科学省HP等で公表

 

● 共通テストの科目指定への配慮要請

※各大学のアドミッション・ポリシーを踏まえ、例えば、地歴、公民、理科の2科目指定を1科目に減じることや、指定科目以外の科目への変更(例えば「物理」から「物理基礎」等)を認めるなどの検討を要請。

 

● 学習の進展にばらつきがあるため、個別学力検査での出題範囲等の工夫を強く要請

・選択問題の設定
・「発展的な学習内容」から出題しないことや、出題する場合は、設問中に補足事項を記載するなど

 

 

 

 

 

これを踏まえて、各大学が対応を発表しています。

 

私立大医学部の対応(概要)をまとめておきます。

詳細は各大学のwebページを参照してください。

 

●岩手医科大

・小論文の実施を取りやめる。

 

●東北医科薬科大

・数学は教科書において「発展的な学習内容」として記載されている内容から出題する場合は、設問中に補足事項等を記載する。 物理は「原子」、化学は「高分子化合物の性質と利用」、生物は「生態と環境」 および「生物の進化と系統」 を出題範囲から除く。

・追試験を実施する。(1次:2/13(土)、2次:2/27(土))

 

●国際医療福祉大

新型コロナウイルス感染症等で受験できなかった者へ「共通テスト利用選抜への振替受験」「入学検定料の返還」を実施する。

 

●北里大

・追試験を実施する。(2/21(日))

 

●聖マリアンナ医科大

・後期日程を実施する。(1次:3/2(火)、2次:3/12(金))

新型コロナウイルス感染症等で前期日程を受験できなかった者へ「後期日程への振替受験」を実施する。

 

●杏林大

・1次試験の試験会場を追加する。

 

●東京医科大

新型コロナウイルス感染症等で一次試験を受験できなかった者は、「共通テストの得点」で代替する。(英語200点、数学200点、理科200点)

新型コロナウイルス感染症等で二次試験を受験できなかった者へ、追試験を実施する。(3/6(土))

 

東海大

・教科書において「発展的な学習内容」として記載されている内容からは原則出題しない。出題する場合は、設問中に補足事項等を記載する。口述試験を実施する場合は、受験生の学習状況に配慮した上で出題する。

 

●日本大

・A方式およびN方式では、教科書において「発展的な学習内容」として記載されている内容から出題する場合、補足事項を記載する。

 

●金沢医科大

・英語は「 コミュニケーション英語Ⅲ」を除く。数学Ⅲ、化学では教科書に「発展的な学習内容」として記載されている内容からの出題はしない 。 物理基礎・物理は「原子」、生物基礎・生物は「生物の進化と系統」を除く。

 

●愛知医科大

・一般選抜では、物理基礎・物理は「原子」、化学基礎・化学は「合成高分子化合物」、生物基礎・生物は「生態と環境」を除く。

・学校推薦型選抜では、数学の出題範囲から「数学Ⅲ」を除く。

新型コロナウイルス感染症等で学校推薦型選抜を受験できなかった者に、一般選抜、大学入学共通テスト利用選抜(前期・後期)または、大学入学共通テスト利用選抜(愛知県地域特別枠B方式)への受験振替を認める。

新型コロナウイルス感染症等で一般選抜を受験できなかった者に、追試験を実施する。(日程は未定)

 

●藤田医科大

・共通テスト利用選抜において、国語は「古文」および「漢文」を出題範囲から除き、地理歴史を出題科目から除く。

 

近畿大

・教科書において「発展的な学習内容」として記載されている内容を含めて考察力を求める問題では、リード文での説明や前の設問からの誘導など、例年通りの着眼点を示す工夫を継続する。

新型コロナウイルス感染症等で受験できなかった者に、複数ある試験日への振替を認める。後期入試では、入学検定料を返還する。

 

●久留米大

・一般選抜では、物理基礎・物理は「原子」、化学基礎・化学は「合成高分子化合物」、生物基礎・生物は「生物の進化と系統」および「生態と環境」を除く。

 

●福岡大

・共通テスト利用型Ⅰ期の実施を取りやめ、共通テスト利用型Ⅲ期を新設する。

・数学Ⅲ、物理、化学、生物では、教科書において「発展的な学習内容」として記載されている内容から出題する場合は補足事項等を記載する。

新型コロナウイルス感染症等で受験できなかった者に「振替受験」を認める。

 

 

 

 

 

①追試験を実施するなど、日程の追加

②出題範囲の削減

③受験料の返還

のいずれかの対応が多いです。

 

自分の受験予定大学がどのような対応をするのか、把握しておいた方が良いでしょう。

 

ただし、医学部受験生は複数校を併願するので、勉強すべき内容が減るわけではないでしょう。(どこかが出題範囲を減らしても、他ではそのままというケースが多いでしょう)

 

受験生は、特別な対応を気にし過ぎることなく、着々と勉強を進めることが大切です。

 

 

 

 

横浜国立大学の対応を記事にした過去の記事です。

良かったらご覧ください。

jukenn.hatenablog.jp