共通テストは「第1日程」で受験するべき(?)
2021年度(令和3年度)大学入学者選抜実施要項が公表され、共通テストの日程が明らかになりました。
共通テストの日程は、次のようになります。
第1日程:2021年1月16日・17日
第2日程:2021年1月30日・31日
特例追試験:2021年2月13日・14日
第2日程は、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う学業の遅れを理由に選択することができます。(浪人生は対象外。全都道府県に試験場を設置。)
受験生は、「第1日程」と「第2日程」のどちらかを選択して共通テストを受験することになります。
どちらが良いのでしょうか?
それぞれのメリット・デメリットを考えてみます。
●第1日程のメリット
・早く共通テストを終えることで、国公立2次試験や私大入試の対策に時間をかけることができる
●第1日程のデメリット
・国語と数学の記述式問題導入が見送られた後にプレテストやサンプルが公開されていない、また過去問が存在しないため、共通テストの難易度や傾向が不明な状態で受験することになる
●第2日程のメリット
・第1日程の問題を見ることによって、共通テストの難易度や傾向を把握した状態で受験することができる(第1日程の問題をもとに、第2日程の対策を行う予備校や塾も出てくるのか?)
●第2日程のデメリット
・共通テストの対策に2週間多くの時間を割く分、国公立2次試験や私大入試の対策を行う時間が減ってしまう。
共通テストよりも2次試験が重視される大学を志望する場合は「第1日程」、共通テストの点数で合否が決まる大学を志望する場合は「第2日程」が良いということになるでしょう。
例えば、東大を志望する場合は確実に「第1日程」を推奨します。
共通テスト後にどれだけ2次試験の対策を行うことができるかで、大きく点数が変わります。2週間も少なくなれば不利になるのは間違いありません。
「第1日程」の1週間後(1/23・24)には「東大本番レベル模試(東進)」が実施される予定です。
※東大本番レベル模試の受験を推奨しているわけではありません。例として考えているだけです。
1月23日・24日:東大本番レベル模試を受験
↓
1月30日・31日:共通テスト受験
という流れは、受験生にはかなり大変だと思われます。
さっさと共通テストのことは忘れて、2次試験に集中したいところです。
2次試験の点数次第でいくらでも逆転できます。
(共通テストで高得点を取っても、2次試験で失敗すれば不合格です)
一方で、共通テストの点数で合否が決まる大学を志望する場合は「第2日程」が良いでしょう。
例えば、茨城大学理学部は、共通テスト1150点、2次試験250点、調査書50点の合計1450点で合否が決まります。(2次試験は面接のみ)
このような大学を受験する場合は2次試験の対策を気にする必要がないので、「第2日程」で受験するべきです。
(私立大学を併願する場合はもう少し考える必要がありますが…)
受験生は、基本的に「第1日程」で受験することになるでしょう。
不安な受験生は、予備校や学校の先生など、信頼できる大人に相談して決定しましょう。
いずれにしても、共通テストにも2次試験にも通用するような「真の学力」を養成しておくことが大切です。
共通テストに惑わされず、日々の学習を着実に進めましょう。
数学の「真の学力」をつける方法は以下の記事を参考にしてみてください。