受験百景(予備校講師のブログ)

英語や数学や国語を教えています。「受験」や「入試問題」に関係する話、日々の雑感を様々な視点から書きます。備忘録も兼ねていますので、くだらない話もあるかもしれません。「鉄道」と「投資」にも興味があります。

昭和大学医学部、令和3年度入試より「国語」を導入

 

 

昭和大学より、令和3年度入試の変更点が発表されました。

 

全学部で、入学試験選択科目において国語を採用します。

 

国語を採用する理由と、変更点を昭和大学の発表資料から引用します。

 

入学試験選択科目における国語の採用について


国際化・情報社会の発展や価値観の多様化など、人々の生活環境がこれまでとは比較にならないほど急速に変化する中で、一人ひとりが物事を的確に判断できるような分析力や論理的思考力、創造力などを身に付けるとともに、豊かな感性・情緒を備え、幅広い知識と教養を持つことが極めて重要です。医系総合大学の本学には、「至誠一貫」の精神のもと医療従事者としての相応しい学力と資質を有する学生が男女を問わず活躍できるよう人材育成を行う使命があり、このために学力の 3 要素(「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」)を入学者選抜段階において多面的・総合的に評価いたします。その実現のため入試科目を再検討した結果、論理的思考力の適切な評価に「国語」を新たに入試科目(選択)として追加することといたしました。

 

■変更点
全学部で行う学校型推薦入試、一般選抜入試Ⅰ・Ⅱ期において、新たに国語が選択科目として採用され、数学若しくは国語どちらかを選択と致します。出題範囲等詳細につきましては、今後入試要項等で公表してまいりますのでご確認願います。

 

 

「数学と国語の選択になる」というところが受験生には大きな影響になるでしょう。

 

詳細は入試要項で公表するとのことですが、

 

・英語、数学、理科2科目

・英語、国語、理科2科目

 

のどちらのパターンで受験するのかを選べるということでしょう。

 

さて、この変更は医学部受験生の動向に大きく影響するのでしょうか?

 

おそらく、影響しないでしょう。

 

前提として、昭和大学だけを受験する人はほとんどいないでしょう。

 

医学部受験生は数多くの併願校を受けます。

 

10校前後は出願するでしょう。

 

現状、数学を使わずに受験できる私立医学部は、帝京大学のみです。

 

数学を捨てて、昭和大と帝京大のみを受験をするという選択肢が生まれますが、これを選ぶ人はほとんどいないでしょう。

 

2校しか受けられません。さらに、この2校は高得点勝負です。

 

国語よりも数学の方が満点(もしくはそれに匹敵する点数)を取りやすいです。

(昭和の国語は過去問がないので、はっきりとは言えませんが。)

 

医学部受験では、数学で無双できる受験生が圧倒的に合格を取ります。

 

英語が得意で逆転できた、という話はあまり聞きません。

 

英語はみんなできるのです。

 

数学で高得点を取ると周りに差をつけることができるのです。

 

まともな受験生は、数学を選択をするでしょう。過去問がたくさんあるので、対策もしやすいです。

 

国語で受験するのは、「昭和に受かれば大成功だ」という国語が得意な受験生だけでしょう。

 

 

 


上記の発表はこちらで確認することができます。

 

adm.showa-u.ac.jp

 

 

 

 

〈少し気になること〉

 

昭和大の発表は

 

「男女を問わず活躍できるように、学力の3要素を多面的・総合的に評価する。そのために国語を追加する。」

 

と読めますが、もしかして

 

「女子は国語が得意で数学が苦手だ。だから数学の代わりに国語を選択できるようにすれば、女子の合格者が増える。」

 

と考えているのかもしれません。

 

女子をたくさん合格させるために、得点調整などで国語の方が高得点を取りやすいとなれば、戦略は変わってくるでしょう。

 

この辺りはデータが集まるまで何も分かりません。

 

しばらくは数学を選択するのが無難でしょう。

 

 

 

 

昭和大学医学部に関しては、こんな記事も書いています。ぜひ読んでみてください。

 

jukenn.hatenablog.jp