「水曜どうでしょう」の喜界島が、一橋大実戦模試に登場!!
2012年10月に実施された一橋大実戦模試(駿台主催)の国語の問題です。問題二は「落栗物語」からの出題でした。その一部を以下に引用します。
藤原惺窩(ふじわらのせいか、日本の朱子学の開祖)に関する文章で、僧になった後に俗世に戻り、儒学を修めようとしている場面です。
大明国に渡り修学せんと思ひ、筑紫より船に乗りて出でられしに、悪風にあひて鬼界が島に漂ひ着きしかば、仲麻呂の昔を思ひ出でて、たとへ唐土に渡り学問したりとて、風波に隔てられて帰ることならずば、我が国に道を広むること、叶わず。よしよし、渡唐せずとも、聖の教へ、ことごとく古き書のなかにあるものをとて、思ひとどまりぬ。
『落栗物語』より引用
参考に大意も載せておきます。次のようになります。
《大意》
中国に行って儒学を修めようと思い、筑紫から船に乗って出発なさったところ、暴風にあって喜界島にたどり着いたので、阿倍仲麻呂の故事を思い出して、たとえ中国に行って儒学を勉強したとしても、風や波に邪魔をされて帰ることができなかったら、我が国に儒学を広めることは、叶わない。まあ、中国に行かなくても、聖人の教えは、すべて古書の中にあるものであると考えて、思いとどまった。
「水曜どうでしょう」という、旅をメインに様々な企画を行う北海道のローカル番組があります。
この番組の有名な企画のひとつに「リヤカーで喜界島一周」というものがあります。
詳細は省略しますが、言葉の通り、リヤカーで喜界島を一周しながら、様々なことを行っていくというものです。ここには映像を載せられませんが、興味がある人はDVDなどで見てみてください。
この喜界島が、大学受験の模試の問題に登場したのです。少し面白いと思いませんか?