受験百景(予備校講師のブログ)

「受験」や「入試問題」に関係する話、日々の雑感を様々な視点から書きます。備忘録も兼ねていますので、くだらない話もあるかもしれません。

2022年東大国語で出典になった本

 

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本日実施された2022年東大入試で題材となった本を紹介します。

 

第1問は

鵜飼哲ナショナリズム、その〈彼方〉への隘路」

からの出題でした。

 

ナショナリズム論・入門』(有斐閣に収録されています。

 

東大の現代文では

・「~」とはどういうことか、説明せよ

・「~」とあるが、なぜそういえるのか、説明せよ

の2パターンの問いが設定されます。

 

2022年 第1問は、すべて「~」とはどういうことか、説明せよ のパターンでした。

(例年は、2つのパターンが混ざっています)

 

「~」とはどういうことか、説明せよ のみで構成されているのは、2000年(現在の出題形式になった年)以降では

2021年、2019年、2016年、2009年

に限られました。

 

近年特に目立ちます。何か事情や意図があるのか気になります。

 

 

 

 

 

第4問は

武満徹「影絵の鏡

からの出題でした。

 

『樹の鏡、草原の鏡』(新潮社)に収録されています。

 

「影絵」はワヤンクリットと読み、インドネシア伝統芸能の影絵芝居を指します。

 

 

 

 

 興味があれば、過去の記事もご覧ください。

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