受験百景(予備校講師のブログ)

英語、数学、国語などを教えています。「受験」や「入試問題」に関係する話、日々の雑感を様々な視点から書きます。備忘録も兼ねていますので、くだらない話もあるかもしれません。

私立女子大、コネがあれば合格できる…?

 

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私立女子大の多くには、親族が卒業生や在校生であれば受験できる(≒合格できる)枠が用意されています。

 

いわゆる「コネ」で合格できるというやつです。

 

存在を隠していると思いましたが、調べてみるとwebページに載せるくらい大々的に行っているところもありました。

 

一部を紹介します。

 

ますは、関東の学校4つです。

 

聖心女子大

【卒業生子女対象アドミッション・オフィス方式】

聖心女子大学では、「聖心スピリット」の継承を目指し、ご息女をやはり聖心女子大学へ進学させたいと願われる卒業生の思いにお応えするため、卒業生(宮代会正会員)の子女を対象としたアドミッションズ・オフィス入試を設けています。

 

と説明され、母または祖母が卒業生であれば対象になるようです。

 

 

・清泉女子大

【卒業生子女・在学生姉妹推薦入学】

卒業生子女・在学生姉妹推薦入学制度は、建学の精神や学風を深く理解し、共感してくださる卒業生および在学生の親族(子・姉妹・孫)を積極的に受け入れることにより、清泉女子大学の良き学風と伝統を将来にわたって維持し、一層の振興を図ることを目的としています。

 

と説明され、卒業生および在学生の親族(子、姉妹、孫)が対象になるようです。

 

 

昭和女子大

【光葉同窓会推薦入試】

推薦者が母校の教育方針に賛同し、自身の子供や孫、また近隣・知人にも昭和教育を受けさせたいと考え、そして、対象となる受験生が、本学の教育方針を理解し本学への入学を希望する場合にご推薦ください。

 

と説明され、親族でなくても受験できる制度になっています。

 

 

・共立女子大

【卒業生子女推薦】【櫻友会支部推薦】【卒業生教員推薦入学者選抜】

特に理念などは説明されていませんが、卒業生の子女、姉妹、孫だけでなく、櫻友会の支部から推薦がある者、卒業生の教員から推薦がある者が受験できる制度になっています。

 

 

 

 

 

ここから関西の学校4つです。 

 

 

・梅花女子大

【ファミリー入試】 

特に理念などは説明されていませんが、「卒業生あるいは在学生」の1~4親等の親族であれば受験できる制度になっています。

 

 

・神戸女子大

【神女ファミリー入試】

特に理念などは説明されていませんが、4親等以内の親族(祖母や母・姉妹のほか、叔母(伯母)や従姉妹など)に本学園の卒業生もしくは現在在籍している方がいると受験できる制度になっています。

 

 

・大阪樟蔭女子大

【ファミリー入試】

本学の建学の精神に対して深い理解を示し、歴史と伝統とともに時代に則した教育目標に基づいた本学のミッションおよびポリシーに賛同していただける、本学の女子専門学校、大学、大学院、別科、短期大学(短期大学部)、高等学校、中学校を卒業または修了した者(在学生含む)の1~4親等以内の方々を対象とした入試制度です。
より多くの関係者に学園の魅力をより一層感じていただき、特に卒業生・在学生の親族の方々への優遇をはかりたいと思います。この機会に本入試をぜひご利用ください。

 

と説明され、卒業生の1~4親等以内が対象になるようです。

 

 

京都光華女子大

【光華ファミリー選抜】

特に理念などは説明されていませんが、「卒業生あるいは在学生」の1~4親等の親族であれば受験できる制度になっています。

 

 

 

関西では「ファミリー入試」と呼ぶ文化になっているようです。

 

初めて知りました。

 

さて、これらの入試が「不正」になるかというと、現在はなっていないようです。

 

「大学入学者選抜実施要項」を文部科学省が発表していますが、そこには「入試は公正かつ妥当な方法で」と記されているだけで、細かい選抜方法は指定していません。

 

大学が好きな方法で入試を行えるようになっているのです。

 

上記のような親族を優遇する制度を「公正かつ妥当」と判断できるかどうかの問題なのです。

 

文部科学省の判断としては「問題なし」になっています。

 

ただし、医学部の不正入試としてニュースになったこともありました。

例えば、以下の記事では、卒業生の親族を優遇した日大医学部が不適切だと紹介されています。

mainichi.jp

 

 

「公正かつ妥当」の線引きはなかなか難しいようです…

 

 

 

 

興味があれば、過去の記事もご覧ください。

jukenn.hatenablog.jp

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